日蓮宗メールマガジン10月号
【今月の法話】
~おひさまの修行~
芸能人やスポーツ選手によく見かけますが、その人がいるだけで、その場が明るくなる方っていらっしゃいます。
華があるっていうのでしょうか。
みなさんの回りにもいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな姿を自分も身につけようと努力してみませんか?
仏・菩薩像のように微笑んでいると周りの方が安心し、その場が明るくなります。
無表情でいると「不機嫌なのかな?」と周りが心配や恐れを抱きます。
本人はいたって普通に過ごしているのですが・・・。
微笑みは心がいら立っていると出来ません。
微笑むためには感情・気持ちを穏やかに保つ意思と努力が必要となります。
その努力がご修行であり、徳を積むことになります。
法華経は菩薩の姿をこのように表現されます。
如日月光明 能除諸幽冥 斯人行世間 能滅衆生闇
日月の光明のもろもろの幽冥を除くがごとく、この人世間に行じてよく衆生の闇を滅す
おひさまや月の光が暗い所を除くがごとく、修行者がそれぞれの生活の場で人々の闇を照らす。
大きなことのように思いますが、自分の心を穏やかにする。
意思・意図をもって微笑み、周りの人の心をも穏やかにする。
そのひとつひとつの積み重ね、思いやりが自分と同時に他人の心の闇をも取り除くのです。
このご修行をおひさまのご修行・菩薩のご修行と言います。
先月は受道的な蓮の花のご修行を紹介し、今月は能動的なおひさまのご修行をご紹介しました。
どちらも主体的に意思・意図をもって努力する菩薩のご修行です。
お題目は神仏に依存・すがるためのものではなく、おひさま・菩薩のご修行をする宣言であり、信念を作り、実行するための源でもあります。
【お知らせ】
日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。
5日 月例金曜講話
10日 佐渡法難会
13日 お会式