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今月の聖語

今月の聖語

天晴れぬれば地明らかなり

観心本尊抄/
文永10年(1273)聖寿52歳

=天晴地明=
 
空が晴れれば、地面が明るくなることは道理です。
逆に、空が曇れば、地面が暗くなります。
同じように、人の心が晴れれば社会は明るくなり、人の心が曇れば、社会も暗くなります。
私たちは、個人のためにも、社会のためにも、晴れやかな心を持たなければなりません。
晴れやかな心は、人としての正しい姿によって導かれ、育ちます。その正しい姿とは「合掌」です。「合掌」で人生と社会を晴れやかにしていきましょう。
 
日蓮聖人ご遺文
『観心本尊抄』
このご遺文は日蓮聖人が、その信仰を説きあらわされた最も重要な書です。
書名が示すように「心を観る」ことと「ご本尊」との関係を示しておられます。
まず、私たちの心には、すでに仏陀がおられることを、経典を引用して証明されました。
そして、心中の仏陀の存在を知らせたい慈悲の世界を端的に述べられ、これを信じられれば、法華経の守護の中に生きることになると結ばれました。
文永10年(1273)聖寿52歳