近きを以て遠きを推し、現を以て当を知る。
日蓮聖人御遺文「聖人知三世事」/
文永十一年(一二七四)聖寿五三歳
今月の聖語
日蓮聖人御遺文「聖人知三世事」/
文永十一年(一二七四)聖寿五三歳
【三世の信仰】
近きを以て遠きを推し、現を以て当を知る。
日蓮聖人は過去・現在・未来の三世を知る者が聖人であるとこの聖語で説明しておられます。さらに日蓮聖人は、現在の自然災害や、人心の乱れの状況から、近い未来を予知することができ、はるかな未来も予見できると示されました。過去の原因が、現在の結果となり、同時に未来の原因となります。三世は独立しているのではなく、折り重なるように存在しているとも言えます。