ホーム>法話>今月の聖語>仏になる道は師に仕ふるには過ぎず

今月の聖語

今月の聖語

仏になる道は師に仕ふるには過ぎず

『身延山御書』/
弘安5年(1282)聖寿61歳

 =仏の心=
 仏とは、円かなる心を持った人のことです。その人の存在で、その場が和み、円くおさまる。そんな人を「仏さまのような方」と言います。
 このような人になるには、何かに導かれなければなりません。導きの師は、人とは限りません。小説や映画であったりもします。また反面教師の場合もあります。
 その存在を信じるとき、導きの師は様々な姿で現れます。あなたを仏に育ててくれる師の存在を信じて下さい。
 
 
『身延山御書』
 このご遺文で日蓮聖人は、晩年心やすく住まわれた身延山の風光を語られながら、ご自身のそれまでの人生を感慨深く語られています。
 まず、お釈迦さまがお悟りを開かれるまでの修行の姿や、法華経の物語に、ご自身を重ねられ、信仰には導きの師が肝心であると示されました。
 多くの説話を引用されながら、信仰の深い世界を独白するように説かれた同書は、心に染み入ります。
弘安5年(1282)
聖寿61歳