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今月の聖語

今月の聖語

すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし

『聖人御難事』/
弘安二年(1259)聖寿 五十八歳

=たゆまぬ心=
 私たちは、苦難に遭うと、くじけそうになる心と、立ち向かう心を同時に持ちます。
 このとき少しでも心が緩むと、その隙間に魔が入り込みます。
 そのようにならないように、日頃から心に柱を立てておくことが大切です。その柱とは、正しさであり、清らかさです。心に柱が立てば、一人ひとりの人生を支え、社会を支えていくことになります。
 
『聖人御難事』
 このご遺文は、弘安二年(一二七九)に信徒が迫害された熱原法難の危機的状況に対し、門下一同に激励、導かれた書状です。
 日蓮聖人は建長五年(一二五三)四月二十八日に立教開宗されました。それから弘安二年に至るまでの迫害と守護のあり方を説示し、どんな苦難に遭っても、正しく清らかな心を強く持っていれば、必ず諸天の守護があることを諭されました。
弘安二年(一二七九)
聖寿 五十八歳