=人の営みと天地=
科学が発達し私たちは、病気や怪我が治りやすくなり、衛生的でよりよい生活を手に入れました。しかし、人間の営みは自然のあり方から遠のいたと言えるでしょう。
天地は私たちの営みを写す鏡と言われます。世界中で私たちが経験したこのない災害が起こっています。私たちは、天地の叫びに耳目を傾け、その意味を知ろうと心掛け、その心を柱とし、未来へと歩まなければなりません。
『法蓮鈔』
これは日蓮聖人が、法蓮法師から父の十三回忌の諷誦文と供養の品とを受け取られたことに対して出された長文の返書です。
まず、誹謗正法の罪を示され、末法の法華経の行者への供養を讃歎されました。諷誦文の内容から父聖霊が息子である貴方を拝んでいることだろう、これこそ真の孝養であると説かれました。正しい信仰に対する迫害の罪について述べられ筆は置かれます。
建治元年(一二七五)
聖寿五十四歳