=善と守護=
戒めるとは、自己中心的になりやすい私たちの心を警戒することです。
善とは、神仏の意にかなう正しい心を示します。
この二つの心を大切にした行動をとれば、その姿は美しいものとなります。美しい姿の人間を神仏は守護して下さるのです。
どんなに辛く悲しいことがあっても、またどんなに楽しく幸せだと感じるときも、「戒」と「善」この二つの心を忘れないことが大事なのです。
日蓮聖人ご遺文
『祈祷鈔』
このご遺文は、三つの書を一つにまとめられたものですので、三段に分かれています。
日蓮聖人は、一段、二段の結論を三段目に明らかにされました。それは、国王に生まれるのは、過去世の正しい信仰によるということです。
しかし当時の為政者は正しい信仰をしていなかったので、未来に及ぼす影響が恐ろしいものであることを暗示しています。
文永九年(一二七二)
聖寿五十一歳