天は賢人をすて給はぬならひなれば。
『兄弟鈔』/
文永一二年(一二七五)五四歳
今月の聖語
『兄弟鈔』/
文永一二年(一二七五)五四歳
【震災と私たち】
天は賢人をすて給はぬならひなれば
大震災から一年が経ちますが、いまだに私達の心は、過去の喪失感と未来への不安でいっぱいです。しかし、多くの人々が心をくだき、暗中模索しながら前進しようとしていることも確かです。三月十一日は亡くなられた方々への追悼とともに、生きている全ての人にとっての「命の日」とし、その重みを共有しなければなりません。