我師釈迦如来は一代聖教乃至
八万法蔵の説者なり
日蓮聖人御遺文「善為畏三義鈔」/
文永七年(一二七〇年 聖寿四十九歳)
今月の聖語
日蓮聖人御遺文「善為畏三義鈔」/
文永七年(一二七〇年 聖寿四十九歳)
「教主釈尊」
教主釈尊。文字通り仏教の教えの主は釈迦牟尼如来ご一人。釈迦仏は教えの師匠。われらにとって我師と呼べるただご一人。ご一代のあいだ、八万余の教法を示された大説法者・大教導師である。
我師釈迦如来は、われらの住むこの娑婆世界にまだ仏が出現なされていない暗黒時代、その無仏の世に、最初にお出ましになられ、われらの盲た眼、無明にとざされた凡眼を開いて、智慧の眼に目覚めさせてくだされた御仏である。尊貴無上の大聖者・大覚者であられる。
おもうに、東西南北、天地十方に数多の諸仏諸菩薩が遍在するが、それらはみなただ一人の教主釈尊、我師釈迦如来の教えをうけたもの、その享受者である。
要するに、教主釈尊こそ人類の教主・救主なのである。