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仏事についてのQ&A

  • Q

    新しくお墓を建てる場合、まず何から始めればいいでしょうか?

    A

    墓地探しから始めなければなりません。墓地はその経営形態から、寺院墓地、公営墓地、民営墓地にわかれます。
    寺院墓地はもともとそのお寺の檀家のためのものです。多くは寺院の境内にありますが、都市部など墓地の拡張が出来ない寺院では、郊外に墓地を設けているところもあります。公営墓地は、都道府県や市町村など自治体が管理・運営をしています。管理はしっかりしていますが、宗派は特定していません。民営墓地は、宗教法人や財団法人などが経営している墓地です。郊外に大規模な墓地を造成しているところも少なくありません。公営墓地と同様、宗派を問わないところがほとんどです。なお、墓地を購入するというのは土地を買うことではなく、その墓地の永代使用権を買うことであり、墓地の永代使用権を一度に払うということです。

  • Q

    お墓はいらないと考えていますが、間違っていますでしょうか?

    A

    お墓や仏壇は家族の心の柱であり、ご先祖様へ感謝をお供えする場です。近年では仏壇やお墓が経済的な観点や合理的な観点から、ないがしろにされている傾向があります。しかしながら、遠いご先祖様に対する感謝というものは仏壇やお墓があることで生まれてくるのではないでしょうか。

  • Q

    お墓を建てる場合、好ましい時期や季節などあるのでしょうか?

    A

    お墓はどの季節に建てなければならないという決まりはありません。
    建立にあたっては、菩提寺や墓地の管理事務所への手続きが必要になりますし、墓石や墓碑の建立にはかなりの日数がかかりますので、その点をよく考慮して時期を選ぶようにしましょう。
    墓地と墓石を同時に購入できない場合は、墓地を求め、墓標をたてておき、墓石や墓碑は三回忌までに建立するといったことでもいいでしょう。

  • Q

    故郷から遠く離れて暮らしているため、近くにお墓を移したいのですが…。

    A

    墓地を移す、単独墓を整理して合祀墓にするなど、お墓を移すことを「改葬」といい、いろいろな手続きが必要です。
    その手続きは「墓地、埋葬等に関する法律」に基づくものですから、必ず行わなければなりません。詳しくは 各自治体や業者さんにお問い合わせください。

  • Q

    改葬に際し、必要なことはありますか?

    A

    それまでの墓石は処分することになりますから、必ず「御霊抜き」の法要を営みます。
    墓石が古くなり、新しいものに替えるときも、丁寧な法要を営んでから処分するようにしましょう。
    それぞれの法要については菩提寺のご住職に相談するといいでしょう。

  • Q

    墓石の正面には何と刻めばいいでしょうか?

    A

    正面には「○○家先祖代々之墓」「○○家之墓」などと刻むことが一般的に多いようです。日蓮宗の檀家や信者であるならば「南無妙法蓮華経」や「妙法○○家先祖代々之墓」としたいものです。
    側面か裏面には建立年月日、建立者、法号などを刻みます。

  • Q

    お墓参りでは、具体的に何をしたらいいでしょうか?

    A

    まず、花、ローソク、線香、供物、そして数珠を忘れずに持っていきます。供物は故人の好物などを用意しましょう。
    掃除道具も用意し(お寺に用意がある場合もあります)お参りの前に、お墓をきれいに掃除します。
    墓石は水で洗い雑巾などで拭くといいでしょう。また周囲の雑草やゴミも取り除きます。
    掃除が終わったら供物を供え、一人ひとり墓石に清らかな水をかけて線香をともし、合掌礼拝して御題目を唱えます。終わったら、花以外の供物は持ち帰り、仏壇にお供えする供物と同じように参会者でいただくようにしましょう。

  • Q

    故郷から遠く離れて暮らしているため、お墓参りがなかなかできません。どうしたらいいのでしょうか?

    A

    お墓詣りは、どの時期に必ず行かなければならないというものではありません。行けるときに行く心構えが大切です。