お亡くなりになった方に、穏やかにこの世を離れ、新たな世界に清々しい気持ちで旅立っていただく目的で営まれます。
仏事についてのQ&A
Q
お葬式には、どういう意味があるのですか?
A
お亡くなりになった方に、穏やかにこの世を離れ、新たな世界に清々しい気持ちで旅立っていただく目的で営まれます。
Q
お葬式は必要ないと考えていますが、間違っているでしょうか?
A
お葬式は必要です。残された家族のお別れの場でもありますが、亡くなった方のために行うことが第一義です。但し、金銭的に大きな負担になるような規模のお葬式は避けたほうがよいでしょう。
Q
「末期の水」とよく言われますが、どのような意味があるのですか?
A
「末期の水」の起こりは、釈尊が入滅の直前に水を求めたところ、鬼神が水を捧げたとする故事によるといわれています。
Q
通夜はなぜおこなうのですか?
A
由来は様々ですが、通夜は夜を徹して大切な故人を見守ることを意味し、遺族は僧侶を招いて故人を弔い、弔問客に答礼をします。現在では、通夜の法要もおおむね夜の六時ごろから始め、30分から1時間ほどで終わるケースも多く簡略化されつつあります。「夜を徹する」という元来の意味から、必ず遺族のうち交代でローソクの火を絶やさないようにします。
Q
お葬式の流れを教えてください。
A
お葬式の大まかな流れは以下の通りです。
勧請…霊山浄土に在す仏、菩薩、神々を葬儀の場にお迎えいたします。
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読経…法華経の教えを聞くことにより、お亡くなりになった方は、み仏につつまれ、苦しみを離れて安らかな境地に入ります。
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引導…お亡くなりになった方がこの世に別れを告げ、新たな決意をもって、み仏の世界におもむくように導きます。
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法号…日蓮聖人の教えを信じる者が、み仏の世界へおもむくにあたって、授けられる名前。(法名、戒名ともいいます)
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焼香…香をたむけ、み仏の世界への旅立ちを祈ります。
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唱題…南無妙法蓮華経の御題目をお唱えするうち、旅立つ方も、見送る人もともに、み仏の大いなる【いのち】そのものと一つになるのです。
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回向…み仏とひとつになったよろこびを、生きとし生けるものすべてに捧げ、そして、お亡くなりになった方はこの喜びの光につつまれながら、み仏とともに霊山浄土へと旅立ちます 。
Q
お寺で、通夜やお葬式ができますか?
A
お寺の規模等によりますが、別棟などがあるお寺では可能です。事前に菩提寺にご相談ください。
Q
「荼毘(だび)にふす」と言いますが、荼毘って何ですか?
A
火葬のことを荼毘といいます。 荼毘はパーリ語の火葬の意の音写です。
Q
家族に不幸がありました。菩提寺と今の住まいが離れているため、住職に来てもらうには気がひけます。どのようにすればいいでしょうか。
A
まず連絡することが望ましいでしょう。菩提寺の住職が行くことは難しいかもしれませんが、住職から今のお住まいに近いお寺を紹介してもらうことも出来ます。僧侶は修行を通じて、全国にネットワークを作っています。安心して任せられる僧侶を紹介してくれるでしょう。
また、葬儀社にお願いする場合は、業者によっては日蓮宗ではない僧侶を日蓮宗の僧侶と紹介し葬儀をさせる悪質な例もありますので、お気を付けください。
Q
お寺との付き合いが途絶えて久しいのですが、身内がなくなったときに、連絡をしても良いものでしょうか?
A
お寺への連絡は、早いに越したことはありません。現在付き合いが途絶えていても、まずは連絡をしてみてください。