


激動の生涯を駆けた日蓮聖人の心にはいつも故郷の景色と両親や恩師への思慕があった。降誕800年の節目に、聖人の原点を旅しよう。

今から750年前、日蓮聖人が教義を極めた佐渡島。流人として超えた山、謫居の地、綴った手紙など、聖人が見た風景を探す旅へ。

加藤清正と豊臣秀吉の生誕地から名古屋城下の寺町まで、戦国の逸話が語り継がれる寺を巡り、日蓮聖人の教えと武将の生き様にふれる。

大河ドラマ「麒麟がくる」の舞台である岐阜の稲葉山城(岐阜城)。その城下で武将や殿様に愛された日蓮宗のお寺を訪ねよう。

聖人が活動拠点にした谷戸(やと)、処刑されかけた浜・・・。『立正安国論』執筆の舞台、鎌倉周辺には聖人の足跡が数多く残る。

大覚大僧正や鍋かむり日親上人の布教により「皆法華」の郷が次々と生まれた吉備地方。題目講や曼荼羅開帳の伝統を守り継ぐ聖地を訪ねる。

南国の美しい風景の中で静かに時を刻み続ける数々の戦跡。その近くで戦没者の追善供養を続ける日蓮宗の名刹を巡る。

御会式(おえしき)とは日蓮聖人の命日である10月13日を中心に営まれる法要のこと。都内の名刹で伝統の万灯(まんどう)練りに触れる。

戦後70年を越え、今改めて広島で祈りたい「世界立正平和」の実現。「備前法華」の聖地、岡山でも心揺さぶる布教の歴史物語に出会う。

霊峰富士の南麓に広がる富士市と家康ゆかりの静岡市で古刹巡り。少し足を延ばせば聖地・身延山。日蓮聖人を近くに感じながら旅したい。

日蓮聖人の故郷・千葉県には、ゆかりの寺が点在する。多くの伝説が残り、篤い信仰を集める名刹で過ごす時間は、心を穏やかにしてくれる。

幾多の法難を乗り越えた日蓮聖人。法華経を世界に広めることで、平和な世を築こうと説いた。ハワイ・北米に息づく聖人の教えを知る。

2015年の「琳派400年」以来、京の名だたる芸術家が法華信者だったことが再認識されている。その足跡を求めて京都の名刹を訪ねる。

会津若松では幕末史の舞台となった名刹を訪ね、仙台では伊達家ゆかりの古刹へ。盛岡では桜の寺を巡る。日蓮聖人の教えを学ぶ、東北旅。

織田信長から維新志士まで各時代の英雄が活躍した大阪・堺。地元で親しまれる日蓮宗寺院を巡り、そこに息づく法華精神に出合う。

幾多の法難を乗り越え、日蓮聖人が晩年を過ごした身延山。自らが法華経の聖地としたこの地には、今も聖人の教えが息づいている。

日蓮聖人生誕の地・誕生寺や、立教開宗の聖地・清澄寺、小松原法難ゆかりの鏡忍寺など、海と太陽に彩られる鴨川の名刹を訪ねる。

日蓮聖人、最後の法難地である新潟県佐渡。悲運の配流も、その教えに共感した島人のもてなしが聖人の心を動かし、大切な教義を残した。

日蓮聖人の孫弟子、日像上人が「京都布教」への第一歩を踏み出した北陸で、日像上人の足跡をたどり、加賀前田家の法華信仰に出合う。

『立正安国論』と関わりを持つ博多の元寇古戦場。法華経信者であった加藤清正公の城下町熊本。九州唯一の本山である光勝寺を巡り、日蓮聖人の教えを知る。

日蓮宗六老僧のひとりで、海外開教の祖とされる日持上人は、津軽海峡を渡り北の大地へと布教を進めた。ゆかりの寺で、その歴史に触れる。

日蓮聖人が伊豆に配流されて750余年。伊東市をはじめ、風光明媚な伊豆半島を巡り、聖人ゆかり名刹・古刹を訪ねてみたい。

日蓮聖人が『立正安国論』を奏進したのが文応元年(1260年)のこと。聖人の教えが息づく鎌倉の名刹を巡り、心穏やかな時間を過ごしたい。