日蓮宗メールマガジン1月号
【今月の法話】
~へびは脱皮を繰り返す~
年が明けて早くも半月が過ぎました。
「日に新たに、日に日に新たに。」
一日一日を大切に積み重ねる。
その結果が一年にも五十年にもなるのですが、一つの節目として正月・元旦は気持ちを新たにする良いきっかけであったと思います。
改めて新年を迎える。又は、迎えた時の気持ちを思い起こすのもリセットするきっかけになると思います。
今年は巳年。
蛇は脱皮を繰り返し成長します。
我々人間もいろんなきっかけ、体験を通して精神的な成長、脱皮をしていると思います。
日々の生活の中で繰り返される体験の積み重ねに、自分では気づかないほどの成長・知識の上積みは確実なされています。
例えば紙を一枚一枚積み重ねていくような地道なものかもしれません。
しかし、確実に一枚分は増えているのです。
人生における価値観を変えてしまうような体験・きっかけはそうあるものではないかもしれない。
しかしながら、誰にでもそのような体験は経験するものです。
自分にとって嫌なことかもしれない。逆にとても嬉しいことかもしれない。
又、他人のされたことでも他人事とは思えないことかもしれない。
結婚や出産。離婚や死別。希望に挫折。感動や出逢い。
それらの体験から受ける衝動の大きさ・心の起伏が人の飛躍的な成長を促します。
今までの自分の殻を脱ぎ捨てる。
ほぼ強制的に価値観・考え方を脱皮させられる・・・。
人それぞれの個性・成長の段階に合わせて、時期や体験する内容に違いがあるだけ。
社会の価値観から言えば良い悪いがあるかもしれない。
でも、自分にとっては必要なことが必要な時に目の前に現れただけ。
数年経てば、価値観を更新出来たら、そのとき悪いと思ったことも成長や良くなるためのきっかけに過ぎないと理解する。
すべての事柄は価値中立。
良くも悪くするも自分の価値観・考え方次第と自覚・認識する。
これが仏教的な自己責任の考え方です。
他人のせいにしたら成長は得られませんからね。
【お知らせ】
明けましておめでとう御座います。
日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。
28日 いのりの日
2月1日 月例金曜講話