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日蓮宗メールマガジン8月号

【今月の法話】

ほんとに暑い日が続きますね。今年は、1000年に1度の猛暑さと言われるぐらいで、毎朝、袈裟を着るのも少し憂鬱になってしまいます。

しかし、私たちは冬になれば、今度は、「寒い寒い」とついつい不満を言ってしまいます。私たちが、不満を持つのは、天候のことだけではありません。知人が最新の電化製品やブランド物のバッグを持っていたら羨ましく思い、ついつい妬んでしまうものです。どうして人間は現状に満足出来ず、不平、不満を言ってしまうのでしょうか?

それは、私たちの心の中には、「三毒」といい、貪(必要以上に求め、むさぼりる心)・瞋(怒りの心)・癡(真理に対する無知の心)の三つの煩悩があるからです。人の心は、放っておくとすぐに「煩悩」で曇って汚れてしまいます。

日蓮聖人は、『一生成仏鈔』に「浄士と云ひ、穢土と云うも土に二の隔なし。只我等が心の善悪によると見えたり。衆生と云うも仏と云うも亦此くの如し。迷う時は衆生と名け、悟る時をば仏と名けたり。讐えば闇鏡も磨きぬれば玉と見ゆるが如し。只今も一念無明の迷心は磨かざる鏡なり。是を磨かば必ず法性真如の明鏡と成るべし。深く信心を発して日夜朝暮に又解らず磨くべし何様にしてか磨くべき。只、南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを是をみがくとは云うなり。」と仰られています。

常々、自分の心を省みて、お題目を唱え、受持することによって、この世界が不満など思い浮かばない美しい世界だったことに気付かされるでしょう。

【お知らせ】
日蓮宗宗務院伝道部より、今月の予定をお知らせ致します。
2日 月例金曜講話
13~15日 日蓮宗宗務院休業
15日 戦没者慰霊法要(於 千鳥ヶ淵戦没者墓苑)
27日 松葉谷法難会
28日 いのりの日