ホーム>活動>宗務院からのお知らせ>千葉県西部宗務所主催 東日本大震災復興支援 第4回慰霊団参報告書

宗務院からのお知らせ

支援

2015.03.04

千葉県西部宗務所主催 東日本大震災復興支援 第4回慰霊団参報告書

①活動の名称
    東日本大震災復興支援 第4回慰霊団参

②日程
    平成26年10月19日(日)〜21日(火)

③実施場所
     Ⓐ 岩手県大槌町 蓮乘寺
     Ⓑ 岩手県釜石市 仙寿院
     Ⓒ 岩手県 三陸鉄道 南リアス線「震災学習列車」
     Ⓓ 陸前高田市「奇跡の一本松」そばの河口で「紙塔婆」供養
     Ⓔ 福島県二本松市 二本松菊人形展の観賞

④主催、後援団体
    主催:日蓮宗千葉県西部宗務所
    共催:千葉県西部檀信徒協議会
            千葉県西部檀信徒青年会連絡協議会
    後援:日蓮宗宗務院伝道部

⑤参加者名
    染谷妙岱、佐野泰之、秋葉益惟、秋葉巧子、小峯志夫、小峯芳子、吉田健一、
    増田寶雲、田澤元泰、岡本正夫、今田 忍、月﨑了淨、月﨑了照、鹿倉総雄、
    麻生幸夫、麻生信雄、山形俊男、吉荒貫秀、土井了真、古山晴久、古山ひろ子、
    秋庭弘道、秋葉宗人、橘 六郎、山本隆真、外良平、鴇田文明、根元精一、
    塩見ユリ子、今井靖夫、今井廣明、長谷川秀明、髙鍋隆盛、近藤良雄、髙澤正樹、
    髙橋清忠、高橋輝男、髙橋 清、高橋善伸、山口寿光、長嶋忠雄

⑥実施内容
   【慰霊団参】
    本年は、第4回となった。
    1日目は移動に費やし、震災の実録と言える「遺体 明日への十日間」の映画を車中鑑賞し、
    営業を再開した「三陸花ホテルはまぎく」に宿泊。
    2日目は大槌町蓮乗寺(木藤養顕住職)に参詣し、法味言上。
    木藤住職から震災から現在に至るまでの話しを頂いた。
    大槌町では檀家の半数870余名が死亡された曹洞宗寺院もある中、
    蓮乘寺では50余名の方々がお亡くなりになり、津波では破損しなかった本堂・客殿・書院が、
    押し寄せてきたガレキや乗用車からの出火により炎上焼失し、
    住職・檀信徒・町民が火の粉を避けながら裏山に3日間避難されていたとのことでした。
    伺った時は、新本堂の上棟式が終わった直後で、
    ご住職は多くの機関や多方面の方々から寄せられた浄財に感謝されておりました。
    続いて釜石市仙寿院(芝崎惠應住職)へ伺い、芝崎住職を導師に震災物故者慰霊法要を厳修しました。
    千葉県西部の教師・寺庭婦人・寺族・檀信徒から志納された塔婆132本を建立し、
    その塔婆料を義援金として奉納させて頂きました。
    法要後の法話では、震災当日の津波の映像が流され、その様子を目の当たりにしながらのお話しは、
    改めて津波の実態と恐ろしさに一同驚愕し、
    さらに震災以降、避難所となったお寺の苦労と被災家族の心の葛藤の話を聞き、
    3年半を過ぎても更に深まる心の被害に震災の現実を知りました。
    午後からは、震災当時の説明を頂きながら三陸鉄道「震災学習列車」に乗車。
    この列車は線路を含め、クウェート国からの義援金で復旧したのだそうです。
    ※この支援をクウェート国は公にしていないそうです。
    その後、陸前高田「奇跡の一本松」そばの河口で「紙塔婆」供養をおこないました。
    3日目は、帰路 福島にて二本松菊人形展を観賞しました。
    精巧に仕上がった菊の着物に一同感銘を受けました。

⑦感想、まとめなど
   【活動を通して】
       現地でのコーディネーターとの繋がりがないので、ボランティア活動をおこなうのは難しいけれども、
       東日本大震災の被災地で慰霊法要を営みご供養を捧げることと被災地を訪れて
       宿泊し物品購入などにより側面的な経済支援として実施している。

一日目にバスの移動中を利用して映画「遺体 明日への十日間」を鑑賞したことにより、
二日目の仙寿院ご住職芝崎惠應上人のお話しがより身近に感じられた。

慰霊法要は、導師をその当該寺院のご住職にお願いして営んでいる。

慰霊塔婆については、毎回,100本を超える協賛を得て義援金として奉納できることが大変ありがたい。

4年間続けられたこの企画は、宗務所長任期の都合上、今回を以て一応円成を迎えたが、
参加者からは「今後も続けて実施して欲しい。」との声も挙がっていた。
これに準じた復興支援活動を続けるにはどうすればよいかが今後の課題です。

震災後半年の平成23年10月に現地を訪れて以来3年の間に変わったのは、
がれきがほぼ撤去されただけ、基盤整備が手付かずのような地区もあれば、
今回訪れた陸前高田市のように今後の町の姿の予想もつかないようなかさ上げが始まっているところもあり、
どちらにしても東日本大震災からの完全復興はほど遠いと感じました。

今後も「忘れない」を合言葉に智慧を出し合い、私どもでもできる支援を続けていかなければならないと痛感しております。

⑧ 写真データの解説

1,岩手県大槌町 蓮乘寺  境内を唱題行進する参加者
 

     2,岩手県大槌町 蓮乘寺  仮本堂(プレハブ)前で回向する参加者
   

     3,岩手県大槌町 蓮乘寺  ご法話と当時の状況を語る 木藤ご住職
   

     4,岩手県釜石市 仙寿院  慰霊法要の様子
   

     5,岩手県釜石市 仙寿院  慰霊法要の様子
   

     6,岩手県釜石市 仙寿院  慰霊法要の様子
   

     7,岩手県釜石市 仙寿院  慰霊法要の様子
   

     8,岩手県釜石市 仙寿院  慰霊法要の様子
   

     9,岩手県釜石市 仙寿院  ご法話と当時の状況を語る 芝崎ご住職
   

    10,岩手県 三陸鉄道 南リアス線「震災学習列車」 途中下車しご回向する
   

    11,岩手県 三陸鉄道 南リアス線「震災学習列車」 職員による当時の説明
   

    12,陸前高田市「奇跡の一本松」そばの河口で「紙塔婆」供養の様子
   

    13,陸前高田市「奇跡の一本松」そばの河口で「紙塔婆」供養の様子
   

    14、福島県二本松市 二本松菊人形展の観賞
   

 

前のページへもどる