支援
2024.08.01
令和6年能登半島地震における「復興特別地域」について
この度、令和6年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」において、石川県第二部管内で甚大な被害に見舞われた地域及び寺院(全壊または大規模半壊)の復興を支えるため、当面の間、当該地域を「復興特別地域」として、更なる各種行政措置及び支援対策を講じることと致します。
被災地では、発災から7ヶ月を経過した今もなお道路や水道、仮設住宅の建設などのインフラ整備が進まず、教師、寺族及び多くの檀信徒の方々が日々の生活に苦労されています。またやむなく移住せざるを得ない方々が数多くおられるとのことです。当該地域は以前より過疎化高齢化が進んでいることに加え、交通インフラや地域の特異性などを考え合わせると、復興・復旧には大変長い時間を要するものと思われます。
以上のような観点から、当事者による自助のみならず宗門の更なる継続的な公助の力が必要であると判断した上で、下記の支援対策を講じて参ります。
①仮事務所設置支援
復興支援活動の基盤となる宗務所機能の回復を図るため、石川県第二部宗務所(災害対策支部)の仮事務所設置に向けて支援を行って参ります。
②寄付の呼びかけ協力
当該管区や被災寺院の意向に基づき、宗報・日蓮宗新聞・日蓮宗ポータルサイト等を通じ、寺院再建時における寄付の呼びかけに協力致します。
③建物災害見舞金の取扱い
復興特別地域内の複数の寺院・教会が合併する場合、従前の大規模災害救援対策規程に則り、解散する法人に対する建物災害見舞金の返還を求めないことと致します。
④心のケア
傾聴活動など檀信徒等の心のケアに注力し、宗内の関係機関及び各団体と連携を図って参ります。
※なお宗費減免につきましては、宗勢調査会において相応の対策を講じていただけるよう調整して参ります。
能登半島地方における法の燈がこれからも絶えることなく未来永劫に存続することを切望するとともに、皆さま方におかれましても、宗門一丸となって被災地域に寄り添っていただき、当地震における復興支援にご理解ご協力を賜りますよう何卒お願い申し上げます。
合掌
令和6年8月1日
宗務総長・災害対策本部本部長
田 中 恵 紳