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宗務院からのお知らせ

支援

2018.02.20

宗門運動災害復興支援活動報告 「東日本大震災復興支援 第6回忌慰霊団参」

①  主催団体

日蓮宗千葉県西部宗務所

 

②  活動期日

平成 29年 10月 1日~ 10月 3日

 

③  テーマ

東日本大震災復興支援 第6回忌慰霊団参 

 

④  活動場所

岩手県大槌町 蓮乗寺

岩手県 遠野ふるさと村、宮沢賢治記念館、えさし藤原の郷など

 

⑤  参加人数

40名 内訳‥教師11名、檀信徒29名

 

⑥  実施内容

趣旨

平成26年10月におこなった第4回復興支援慰霊団参で岩手県の釜石市仙壽院と大槌町蓮乗寺にて慰霊供養を営みました。その際に釜石市仙壽院に事務局をおく「釜石に桜を植える会」の活動を知り、それに協賛して平成27年に管内で募金活動を行い苗木700本分の募金が寄せられ、贈呈することができた。

今回、仙壽院住職芝崎上人のお手配により、大槌町・蓮乗寺様にて慰霊法要を行い、境内に桜の苗木植樹できることになった。

桜植樹をおこなうことで、今後も桜の時期になれば東北の桜に思いを寄せ、参拝と花見を兼ねてまた東北に訪れることもあるなど、今後も東北と繋がり東北を忘れない。

併せて、岩手県内各地を訪れて復興支援のための買い物をおこなう。

 

活動の詳細

平成29年10月 1日(第1日目)

一日目はバスにて現地に向かいました。

その車中、福島県でも布教活動をしている佐野泰之師(茂原市如意輪寺住職)が法話。福島の現状を報告し、自らの活動を通じて学んだ今なお続く災害の脅威。また、復興支援活動への参加や桜植樹は「身を施す」身施であると復興支援活動に参加することの重要性を語りました。

さらに田澤元泰師(茂原市妙弘寺住職)が最近被災地で度々心霊現象がみられる現実を紹介し、被災地で亡き被災者との時間を共有してほしいと慰霊供養の根本を説きました。さらに宿泊地の釜石市宝来館で「民話を伝える会」の北村弘子女史と藤原マチ子女史が震災当日のことなどを唄い込んだ歌詞を相撲甚句にのせて『あの日あの時甚句』を披露頂きました。

宝来館の女将の一言をきっかけに二人の共作で詩を作り、現在は九編があります。その中の藤原女史の兄を唄った兄弟編、さらに感謝編、釜石東中鵜住居小編の三編が披露され、震災の現実を肌で感じました。

 

平成29年10月 2日(第2日目)

二日目は、平成26年10月にも訪れた際は、震災により境内建物全てを焼失しプレハブの仮本堂であった大槌町蓮乗寺(木藤養顕住職)に向かいました。

昨年再建されたばかりの新本堂にて木藤住職を導師に震災物故者の慰霊法要を厳修しました。

続いて参加の僧俗一体となって境内地に枝垂れ桜の植樹を行いました。

この活動は平成26年10月第四回慰霊団参の時、釜石市で行われていた「桜を植える活動」を知り当管区ではその趣旨に賛同して、翌年に浄財勧募を展開して、これまでに700本分の浄財を集めました。ことに茂原市ショッピングモール・アスモさんから多大な援助を頂戴し、釜石市に寄贈。釜石市仙壽院の芝崎惠應住職と釜石に桜を植える会の計らいで今回の植樹活動に至りました。参加者一同協力し、桜を植樹いたしました。

結びに芝崎惠應上人より御礼の言葉を頂戴しました。

午後からは遠野市・遠野ふるさと村を訪れました。

 

平成29年10月 3日(第3日目)

花巻市・宮沢賢治記念館と奥州市・えさし藤原の里を訪れて、復興支援のための観光と買い物をおこない帰路に着きました。

 

⑦事業内容の評価

参加者からは「回を重ねた団参の中で最も達成感のあるもので、関われたことに感謝した」という喜びの声と、未だ進まない復興の現状を学ぶ充実したものとなりました。と高評価でした。

東日本大震災発生から半年後に宮城県宗務所(塩竃市顕妙寺・日野教恵上人)にて慰霊法要を営んでより被災地3県を計6回訪れて慰霊の祈りを捧げてきましたが、震災から丸6年半。被災地では未だ多数の行方不明者がおられ、仮設住宅で不自由な生活をされている方々がおられることや地面のかさ上げと新たな防波堤により以前とは全く違う景色となった所で生活を始めようとされている方々、原発事故の影響で避難生活を余儀なくされている方々など、様々なご苦労をされている方が多い現状を見聞きするにつけ、今後も被災地と被災者支援の心がけを忘れずに続けたいと思います。

今回の桜植樹は、千葉県にいても桜の咲く頃になると、東日本大震災と被災地に思いをはせる縁となりました。

東日本大震災と被災地を忘れず、被災地との繋がりを結ぶものとなりました。

ご縁を頂いた、釜井市仙壽院住職芝崎上人、大槌町蓮乗寺木藤上人、釜石に桜を植える会の皆さんに御礼申し上げます。 

合掌

 

⑧活動風景

平成29年 10月 1日 バス車中で法話をおこなう田澤元泰上人

平成29年 10月 1日 釜石市宝来館で「民話を伝える会」の北村弘子女史と藤原マチ子女史による『あの日あの時甚句』を披露頂きました。

  

 

 

平成29年 10月 2日 大槌町蓮乗寺本堂にて木藤住職導師により慰霊法要を営みました。

平成29年 10月 2日 大槌町蓮乗寺本堂前にての記念写真

平成29年 10月 2日 僧俗一体、老若男女が異体同心にて枝垂れ桜の植樹をおこなう参加者。

バスガイドさん、添乗員さんも一緒に汗を流しました。

  

  

 

 

平成29年 10月 2日 記念植樹の看板を千葉から持参し設置しました。

 

平成29年 10月 2日 植樹後の記念写真

平成29年 10月 2日 釜石市仙壽院の芝崎惠應住職より釜石近辺の復興状況と釜石に桜を植える会の活動状況のお話を頂きました。

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