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宗務院からのお知らせ

支援

2017.09.13

宗門運動災害復興支援活動報告 「女川町石巻バイパス仮設住宅支援活動報告」

主催:東京南部社会活動部会

 

共催:東京教化伝道センター

(東部伝道センター・西部教化センター・南部教化センター・北部広報部会)

 

NVN(日蓮宗ビハーラネットワーク)・女性教師の会

 

日時:平成29年8月21日(月)~22日(火)

 

活動場所:女川町石巻バイパス仮設住宅、女川町各所・石巻市各所・七ヶ浜町各所

 

参加者:23名

東京都南部社会活動部会(12名)、東京都東部伝道センター(1名)、東京都西部強化センター(1名)、

東京南部教化センター(1名)東京北部広報部会(1名)、東京都東部青年会(2名)、その他(1名)

活動内容:

1日目

石巻市慰霊碑前で慰霊

女川町石巻バイパス仮設住宅にて「夕涼みの会」

2日目

女川町石巻バイパス仮設住宅集会所にて住民と慰霊法要及び復興祈願

女川町慰霊碑前で慰霊

七ヶ浜町慰霊碑前で慰霊

 

企画の背景:

NVN・女性教師の会などが参加し、現在に至っている。

当初は『心のケア』として支援活動を行っていたが、状況の変化によりコミュニティーの再生を目的として開催してきた。これは仮設住民が全く関係性のない中、仮設住宅で生活すことになったことや、「仕事の有る無し」「家族を震災で亡くしたか」「年寄りだけの世帯」などでコミュニティーとしてのバラバラな状況であった。そこで女川町社会福祉協議会の要請でコミュニティー再生の為にイベントを行い、住民同士の関係性を構築することを目的として毎年1~2回実施してきた。

そのような中、当初は260世帯あった住民も、復興住宅への移転や自立再建により、現在はおよそ50世帯が残るだけとなり、来年3月末でこの仮設住宅も閉鎖されることとなった。現在も残っている住民は、建設途中の復興住宅に移転する者と、まだ行先が決まらず、統廃合される仮設に移ることとなっているお年寄りである。そこで、本年も『夕涼みの会』として実施した。

 

具体的内容:

BBQなどを行い住民に夕食を提供し、教師と住民が触れ合う場として実施した。今までも『さんままつり』や『牡蠣まつり』、『夏祭り』として住民と触れ合い、傾聴などを行うことで『心のケア』を行ってきた。今回もこれからの生活に不安を感じている方々の話を聞くことができた。

仮設住宅集会所で行った慰霊法要では、震災で家族を亡くした方々と共に法要を行った。この地域は曹洞宗の檀信徒が多いが、今までの関わりから毎回法要に参加してくれ、一緒にお題目を唱えている。今回はお盆明け間もないこともあり、施餓鬼法要と復興祈願として修法も行った。

石巻市・女川町・七ヶ浜町の慰霊碑は嵩上げ工事の影響で当初設けられた場所から移転し、被災地と思えない場所に移されているところもあったが、各所慰霊碑前にて慰霊を行った。

今後の課題

昨今、日本各所で地震や水害が起きている。そのようなことから東日本大震災も風化しつつある状況である。仮設住宅の住民は何かをして欲しいという要望があるわけではないが、自分たちの存在を忘れないで欲しいということを言っていた。「安穏な社会づくり人づくり」ということからも、宗門として被災地の方々が安穏に過ごせるよう願い続けることが大切ではないか。

 

 

 

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