声明
2017.09.05
北朝鮮の核実験強行に対する反対声明
去る九月三日、北朝鮮による六度目の核実験が実施されました。
日蓮宗では日蓮聖人立教開宗以来、七百五十年以上の永きに亘り、宗祖の『立正安国論』の精神のもと、世界の安穏を実現すべく、釈尊の説かれた法華経のみ教えとその実践であるお題目を弘めて参りました。
日本は世界で唯一の被爆国であります。本宗は戦後、広島・長崎の原爆による戦禍を直視して、人類が絶滅しかねない核戦争を阻止し、世界平和の実現を目指して「世界立正平和運動」を展開し、様々な活動を行っております。
北朝鮮による核実験の強行や大陸間弾道ミサイル発射の所行は、世界中の人々が願う平和な世界の実現を真っ向から否定するものであり、厳重に抗議すると同時に、今後の核実験および核兵器開発に強く反対し、速やかな中止と核の放棄を求めるものであります。
平成二十九年九月五日
日蓮宗宗務総長
小林 順光