支援
2012.04.23
神奈川県第二部災害対策室「赤浜屋台風花見炊き出し」報告
【楽しいことをしたいという現地の声に応えて「屋台風花見炊き出し」】
日程:平成24年4月23日(月)~25日(水)
実施場所:岩手県大槌町赤浜小学校避難所
主催:日蓮宗災害復興ネット湘南・神奈川県第二部災害対策室・後援:日蓮宗宗務院伝道部(宗門運動復興支援活動)
参加者:木村邦佑・小池智英・瀧川真弘・野崎龍華・関 本城・塚本敬之・小島英長・大倉啓伸・海野義明・村山智洋・大埜慈誠・江藤教淳・篠田教弘・下邨匡司・永田泰久・石本真教・林 清隆・大石 信・笠井泰宏・椎名博貴・本良敬典・望月文敬
【実施内容】
岩手県大槌町赤浜小学校避難所にて、屋台風の炊き出しで「花見」を企画しました。目的を、「被災者の方々が楽しめるイベント」として、炊き出し(屋台風、バイキング形式、酒類あり)、カラオケ、傾聴(食べられる場所を作り、そこに待機して、いつでも話を聞ける態勢)などを行いました。
炊き出しは、「中華店」は、エビチリ団子、イカ団子、酢豚、ちまき、杏仁豆腐。「屋台物」では、ヤキソバ、ヤキトリ、アメリカンドック、綿菓子、乾き物、ドリンク「相撲部屋」では、塩ちゃんこ、ケーキなどのメニューを設けました。
また管区日青会と合同で、赤浜地区周辺で、唱題行脚を行い、寺院・諸天に参拝し、地元の方々とともに海浜にてご回向を行いました。
【活動を通して】
赤浜地区仮設の皆さまから「何か楽しいことをやりたい」という声をお聞きし、屋台風の炊き出しで花見を企画しました。結果的にはまずます成功と思います。事前の現地との打合せ不足で予定外のこともありましたが、臨機応変に対応いたしました。海回向にはおよそ130人が参加し、炊き出しはおよそ150人、その後の夕刻の花見宴会も150人以上の方々が参加しました。
日中は、赤浜小学校から行脚を行い、赤浜の漁港にて海へご回向をし、ご遺体が見つからず対面できていない方から、「心が落ち着きます」との感謝の言葉をいただきました。また行脚隊は吉里吉里の吉祥寺へ行き、身元不明のお骨に回向。帰路の途中も行脚。やはり行脚の姿は美しく、御題目の光明は如何なる所へも届きゆく…。
炊き出しは、バイキング形式に自由にとってもらおうとしたが、やはり東北の方々はマナーがよく一列に並んでいました。焼き鳥を焼くのに少し時間がかかるので、列がつまる様子が見られましたが、1000本があっという間になくなりました。遠野の居酒屋「でん」の皆さまに色々と手伝っていただいたので心強く、なんといっても、おしぼりは助かりました。また昨年同様、中華はやはり人気が高かったです。
夕刻の花見宴会では、遠慮していて中々始まらなかったカラオケも、中学生の女子が一発目を歌い始めると、20時半まで曲が途切れることはありませんでした。子供用に用意したお菓子は、駄菓子屋か露天商風に置かれていてお店のおじさん風のお上人がジャンケン遊びをしながら、子供達と戯れていた。楽しそうにお菓子を手にした子が、「また絶対に来てね~」と言っていたのが印象に残っています。
地元の方から「お上人さんも一緒に座って飲みましょう」とさんざんに誘われたので、辺りが暗くなる頃にボチボチと一緒に座り、飲み始める。色々なことを語り合い、楽しい時間が過ごせた。地元料理のイルカをごちそうになり、美味しかったです。子供たちはいつも元気で走り回ります。笑顔で花火を振り回してしていました。次回は打ち上げ花火みたいな派手なのを持って行ってあげたいと思います。
これも参加者はじめ皆さんの協力なしにはできえないことです。ありがとうございました。