じつは身近な仏教用語

あわれ

感動詞〈あわれ〉よりの転用で、しみじみとした深い感慨をあらわします。

特に、悲哀や哀愁の情感について用いる事が多い言葉です。

限定的な用法として、諸行の無常を自覚し、また人間の死を悼む真実の詠嘆が、往々にして〈あわれ〉の語を表した事も、仏教がそのような認識の上に成立した事情が垣間見られます。

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