じつは身近な仏教用語

阿闍梨

【あじゃり】

【s:ācārya(アーチャーリヤ)】

京都の有名なお土産に「阿闍梨餅(あじゃりもち)」がありますが、「阿闍梨」とはサンスクリット語[s:ācārya(アーチャーリヤ)]の音写で、弟子を導く師匠の意味です。

インド仏教では、元々出家してから指導を受ける唯一の師匠を〈和尚〉といい、正式な僧侶となってからも最低5年間は指導を受け続けます。

しかしその間に和尚が死亡等により不在の場合、教育の代行者を阿闍梨(あじゃり)と呼びました。

一方、このような限定的な職名以外でも、古代インド社会では一般的な敬称として先生と同じ意味で阿闍梨という呼称が用いられていました。

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