じつは身近な仏教用語

【こう】

【s:gandha(ガンダ)】

インドの気候は高温で体臭など悪臭が強くなりやすく、また香木が多く取れることから悪臭を取り除くために香をたいたり、身体に塗ったり、衣服につけたりする風習が古くよりありましたが、その風習を仏教でも取り入れ、香をたいて仏供養を行うようになりました。中国や日本では、仏教伝来以前に香をたく風習はなく、仏教と共にはじまった行為です。

白檀や沈香などの香木を削って刻んだものが、お焼香の時にたく刻み香ですが、それをさらに細かくして粉末状にしたものが抹香になり、それを棒状に加工したものが線香になります。

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