じつは身近な仏教用語

露地・露路

【ろじ】

【s:ābhyavakāśika(アービヤヴァカーシカ)】

一般的には屋外や外の何もないところを意味する言葉です。サンスクリット語では[s:ābhyavakāśika(アービヤヴァカーシカ)]と云い、覆いのないところ、野外に座って行う修行の一つを表します。

さらに露地は煩悩を脱却した境地も表します。

この場合、煩悩を覆い〈cover〉にたとえ、その覆いを取り払った状態〈discover〉を表現しています。

『法華経』譬喩品には三車火宅の譬えがありますが、長者が息子を助け出す為に、家の外〈露地〉に大白牛車を用意して、外へと導きますが、外である露地は煩悩の炎から脱却した安らかな場所を表しており「露地の白牛」という言葉も生まれました。

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