じつは身近な仏教用語

演説

【えんぜつ】

【s:nirdeśa(ニルデーシャ)】

『広辞苑』には「多くの人々の前で自分の主義主張や意見を述べること」と定義し、現在は選挙の際につきものとして使用される言葉です。

演説は江戸時代に演舌と書き、演説は福沢諭吉の新造語だと解釈しますが、誤りです。

元来は仏法を説く事、またはその教えを述べる言葉を指します。

古く維摩経などでも「如来は一音をもって法を演説したまひ」などと用いられ、説経や唱導と同じ意味で仏教語として存在していました。

サンスクリット語[s:nirdeśa(ニルデーシャ)]の訳語です。

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