因縁
一般的に「いんねんをつける」と言えば、言いがかりや、嫌がらせをする事を指します。
本来の意味は、因[hetu(ヘートゥ)]、縁[pratyaya(プラティヤヤ)]というサンスクリット語の訳であり、前者は直接的な原因、後者は間接的な原因・条件を表します。
この世に存在する物事は、すべて因と縁によって成立しているので因縁生起(いんねんしょうき)とも言います。人間の存在や自然界など、すべて因縁によって一時的に結ばれ、また解けていきます。
何一つ固定的な存在は無く、生滅を繰り返し変化を続けるというのが、仏教の根本的な思想です。