じつは身近な仏教用語

醍醐味

【だいごみ】

【s:maṇḍa-sarpi・sarpis- maṇḍa】

一般的に「醍醐味(だいごみ)」と言えば、本当の面白さ、かけがいのない楽しみという使われ方をします。元々はインドにおける五味「乳味(にゅうみ)・酪味(らくみ)・生酥味(しょうぞみ)・熟酥味(じゅくそみ)・醍醐味」の一つです。サンスクリット語[maṇḍa-sarpi(マンダ・サルピ)]や[sarpis- maṇḍa(サルピス・マンダ)]の訳語であり、極上の乳製品やバターの事を表します。

ですので、醍醐味とはバターの味と言えます。それが転じて極上の味、この上ない美味なものを指します。

諸説ありますが、カルシウムと[sarpis- maṇḍa(サルピス・マンダ)]を組み合わせて命名されたのが〈カルピス〉だと言われます。

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