じつは身近な仏教用語

知事

【ちじ】

現在では、県や府、都の行政の長を指す言葉です。

本来は寺院の雑事や庶務をつかさどる役職名であり、サンスクリット語[karma-dāna(カルマ・ダーナ)]の訳語です。古くインドの僧院における役名として存在していました。

知事は知院事の略であり、さまざまな別称があります。

サンスクリット語から読み解くと、karma(カルマ)は業と訳され、行いや行動を表します。そしてdāna(ダーナ)は布施や布施をする者を指します。

つまり、自分の行動や労力を布施する、広く人々の為に施す人を「知事」と呼ぶのだと理解出来ます。

現在の用例も、本来の意味に近い使い方であって欲しいものです。

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