誓願
仏教では誓いを立てる事を非常に大切にします。
行動を伴う願いを誓願と呼びます。
“願い事”というとお寺や神社でお賽銭を入れて「彼氏ができますように!」というのが一般的ですが、
仏教には「願い事」のお作法があります。
1、感謝をする
まずは日々を思い直し、嬉しかった事や有難かった事に感謝します。
2、誓いをたてる
目標を誓います。
その時に大切な事は「他者の為になる」事を誓います。「今年は部下に優しく接します」とか「今年は人の悪口を言いません」と誓います。
3、自分の願いを伝える
やっとここで自分の願い事を伝えます。ここは「自分の為になる」事で大丈夫です。
この一連のお作法を「誓願(せいがん)」といいます。
仏教発祥の地インドでは「真実の言葉には不思議な力が宿る」という思想があります。
インド語では真実の言葉は「satya(サティヤ)」と呼びます。
自分が何らかの誓いを立てて、その言葉が真実になるように日々努力する事で「satya(真実の言葉)」
の力が貯まり、それによって願い事が叶う、という考えです。
ですから、皆さんの願い事を叶える為にも、まずは「感謝をして、誓いを立てる」という事が大切です。