滅
一般的に滅というと、消え失せる、ほろびる事を意味します。
しかし、原語のnirodha(ニローダ)は制止する、コントロールするという意味の言葉です。仏教で良くつかわれる「欲望を滅する」とは、欲を無くせ、欲を消しなさい、という意味ではなく、欲をコントロールして良き方向に向けなさい。という意味あいになります。欲というものはエネルギーの源です。
私たちを悪い方向に向かわせるエネルギーにもなりますが、良き方向へ邁進させるエネルギーにもなります。その欲を無くすのではなく、より多くの人の為、より良き方向へとスイッチしてあげる事が大切です。