じつは身近な仏教用語

【く】

【s:duḥkka】

苦しい、苦痛と云うと、どのような状態を思い浮かべますか。
苦痛を大別すると、身体的苦痛と精神的苦痛に分けられます。
どちらも大変辛い状況ですが、仏教では後者の精神的苦痛に対するアプローチに比重が置かれています。
精神的な苦痛といっても原因や症状も様々ありますよね。怒り、不安、猜疑心、嫉妬・・・、数えきれない程の苦痛があります。
しかし、その精神的苦痛の根源は同じです。それは「思い通りにならなさ」です。
現実を正しく認識出来ていないこと、自己中心的に物事を捉えることにより、現実と自分の想いの間に生まれるギャップが精神的苦痛の根源です。
その苦痛を仏教では「苦」と呼びます。
それを解決していく道、方法論が仏教です。

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