じつは身近な仏教用語

阿修羅

【あしゅら】

【s:asura】

サンスクリット語のアスラの音写。血気盛んで闘争を好む鬼神の一種。

もともとは〈善神〉を意味していたのですが、のちにインドラ神(帝釈天)などの台頭とともに彼らの敵とみなされるようになり、常に彼らに戦いを挑む悪魔・鬼神の類へと追いやられました。仏教では六道輪廻の中の一つに阿修羅界が位置づけられ、そのような心の状態(常に戦いを好む)を指します。

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