じつは身近な仏教用語

曼荼羅・曼陀羅

【まんだら】

【s:maṇḍala】

サンスクリット語の[maṇḍala(マンダラ)]の音写。

意味としては、広く「円状のもの」を指します。

[maṇḍala]は、インドにおいては、とくに神々や仏・諸尊を安置して祭るために、円形状や方形状に仕切られて聖域化された場所を意味しました。

儀礼の為に、一時的に檀を設け、粉や砂を用いて表現するのが通例でした。

しかし仏教がインド以外の地に伝わる中で、掛け軸などに表わす形式が一般的になりました。現在馴染みのある〈胎蔵界曼荼羅〉〈金剛界曼荼羅〉また日蓮宗の〈十界曼荼羅〉など、多くの形式は掛軸に記されたものです。

索引へもどる