じつは身近な仏教用語

鬼籍

【きせき】

一般的な慣用句として「鬼籍に入る」というと、誰かがお亡くなりになった事を表します。

寺院に置いてある過去帳も指します。

日本語として〈おに〉という語は非常に多くの意味内容を含みますが、ここでの鬼は本来の語義通り死者を指します。

中国の思想において、人が死ぬと精神を司る魂(こん)は天に昇って神となり、肉体を司る魄(はく)は地にかえって鬼(き)になるとされています。

その鬼となった死者を帳簿に記録したものが鬼籍簿や過去帳とよばれました。

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