じつは身近な仏教用語

中道

【ちゅうどう】

「中道」とは、真ん中だと捉えられる事が多いですが、真ん中ではありません。

常にA-Bの真ん中を指す言葉は「中庸」です。中道はその場でベストな選択をする事を指します。

例えば、4本の弦を持つ琵琶という楽器があります。1弦から4弦まで太さが異なりますよね。この琵琶をチューニングする時に、もし1弦の張力と同じ強さで4弦をチューニングしようとしたら、強すぎて切れてしまいます。逆に4弦の張力で1弦をチューニングしたら弱すぎて音がでません。

1弦には1弦に適した張力があり、4弦には4弦に適した張力があります。

それぞれに適した選択をする事を「中道」と呼びます。常に真ん中というわけではありません。

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