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あんのん基金

平成26年8月8日

「そのこ」の未来キャンペーン~詩で10万人をつなぐプロジェクト

特定非営利活動法人ACE

団体名:特定非営利活動法人ACE

事業名:「そのこ」の未来キャンペーン~詩で10万人をつなぐプロジェクト

支援金額:20万円(26年8月)

【団体紹介】

世界中のすべての子どもが権利を守られ、希望を持って安心して暮らせる社会を実現するため、児童労働の予防と撤廃に取り組む団体です。

【活動内容】

インドとガーナで危険な労働から子どもたちを守る活動と、児童労働を生み出す社会構造(システム)を変えるために、日本で消費者、企業、政府に働きかける活動を行っています。

1)子ども支援事業:インドのコットン生産地域、ガーナのカカオ生産地域において、子どもを危険な児童労働から守り教育を支援するとともに、子どもの教育を支える家庭の経済的自立、子どもの権利を守るコミュニティづくりを進めるプロジェクトを実施。東日本大震災の被災地における子どもの権利を促進するための現地小規模団体の側面支援を行った。

2)アドボカシー事業:児童労働や子どもの権利に関する社会的な意識を高めるためのキャンペーン活動、政府、メディアへの働きかけ、国際会議への出席、調査研究。

3)啓発・市民参加事業:若者や一般市民の参加や消費活動の変革を促すための教育、啓発活動(講師派遣、出張授業)、イベント実施(映画上映会など)、  物販やイベント出展を通じた参加機会の提供。

4)ソーシャルビジネス推進事業:児童労働に加担しない企業のビジネスモデルの構築支援、CSR活動の推進(コンサルティング)、企業との連携プログラムの実施(ガーナ、インドの支援地の原料を使った商品開発など)

【支援事業について】

谷川俊太郎作の詩「そのこ」を通じて、児童労働の現状を伝え、児童労働をなくす活動を支える募金を集めるプロジェクト。平成26年6月12日の「児童労働反対世界デー」からの2ヶ月間で、10万人に伝えることを目標とする。子どもでも気軽に参加しやすいように、募金は一口100円から呼びかける。詩は、平成22年に谷川さんがACEのために書き下ろしてくれたもので、当時製作した、2分程度のアニメーション映像やポストカード、絵本を有効活用する。キャンペーン特設サイトやFacebook等を通じて映像や詩を拡散したり、150人程度のアンバサダーを募って職場や学校でポストカードを配布したり、ライブなどのイベント会場で呼びかけるなどして広く伝えていく。ウェブサイトには、アンバサダーやキャンペーン参加企業などの写真も掲載し、参加感を盛り上げる。キャンペーン終了後には、アンバサダーなど協力者を招待した特別イベントを実施して感謝の気持ちを示すほか、児童労働のない社会実現に向けた活動を支える仲間としての一体感を強化し、翌年以降のキャンペーン継続につなげる。

【社会へ向けて】

世界の児童労働者の数は1億6800万人、世界の子どもの9人に1人という高い割合です(2013年、ILO)。貧しさゆえに教育の機会を奪われ、幼いころから過酷な労働を強いられることが、子どもの健康的な成長や未来を奪うだけでなく、貧困の連鎖を次世代に引き継ぎ、地域や国家の成長をも妨げています。日本にとっては遠い開発途上国の問題と考えられていますが、チョコレートの原料カカオや、衣服などの原料となる綿など、身の回りにある様々なモノの生産過程で子どもが搾取されており、日本に暮らす私たちとも無関係ではありません。児童労働の根本的な解決には、途上国の現場で子どもの権利を守り、家庭やコミュニティが貧困からぬけだすための自立を支えることと同時に、問題に無自覚に加担している企業のビジネスや生活者の消費行動のあり方を変えていくことが不可欠であると考えています。本キャンペーンは、主に日本の生活者を対象にして、まずは児童労働問題の存在を知らせることで、ひとりひとりが関心を持ち続けるようになること、また100円という子どもでも気軽に参加できる募金を集めていくことで、一人ひとりの小さな貢献が大きな力になることを示していきたいと考えています。

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