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あんのん基金

平成25年11月19日

フィリピン中部大型台風30号(ハイエン)緊急救援事業

特定非営利活動法人 ICAN

団体名:特定非営利活動法人 ICAN

事業名:フィリピン中部大型台風30号(ハイエン)緊急救援事業

支援金額:100万円(平成25年11月)

【団体紹介】

“できることを実践する人(=アイキャンな人)を増やし、その一人ひとりの「できること」を持ち寄ることによって、世界中の子どもたちが享受できる平和な社会を築くこと”を目的としています。

【活動内容】:特定非営利活動法人  ICAN

フィリピンを訪れた一人の社会人が、路上の子どもやピナツボ火山噴火災害の被害を受けた子どもたちの状況を前に、子どもたちの生活を少しでもよくすために、「できること」はないかを考え、友人と集めた5万円で1994年に設立されました。現在、以下の2つのプログラムと17のプロジェクトを実施しています。

1) 危機的状況にある子どもたちと「ともに」行うプログラム:路上の子どもたち(94~00、06~現在)、先住民の子どもたち(96~現在)、ごみ処分場の子どもたち(97~現在)、紛争地の子どもたち(06~現在)、自然災害の影響を受けた子どもたち(06~現在)等、「危機的状況にある子どもたち」の子どもたちの生活を向上させるために、教育や医療、生計向上、保健の分野の10つのプロジェクトを実施

2) 「できること」を増やすプログラム:国際理解教育(94~現在)、フェアトレード(00~現在)、外務省委託NGO相談員(10~現在)等地球規模の課題に対して行動する人(アイキャンな人)を増やす7のプロジェクトを実施

【支援事業について】:フィリピン中部大型台風30号(ハイエン)緊急救援事業

2013年11月8日にフィリピン中部を襲った台風30号は、死者・行方不明者数約8,000人にも上るフィリピン史上最大級の被害をもたらしました。特に、レイテ島東海岸沿いの町では、100%に近い建物が被害を受け、通信や交通も遮断されて人々は一時孤立状態に陥りました。そのため、一刻も早く救援物資を提供し、被災者の命を守る必要がありました。

 

そこで当団体は、災害発生翌日より物資の調達を開始し、5日後よりレイテ島東海岸被災地において食料や水などの物資の提供を開始しました。物資は、マニラやセブ島から搬入すると大渋滞に巻き込まれ提供が遅れることが見込まれたため、ミンダナオ島のスリガオ市で調達し、レイテ島南部から毎日20トントラック2、3台で被災地に運び込みました。当初は各地で略奪が相次ぎ危険な状況であったため、軍のエスコートのもと安全管理に配慮して活動を開始し、提供の公平性を確保するために、前日までに各村(バランガイ)の役員に村内全世帯のリストを共有してもらいました。全体で9,811世帯分の食料セット(米、水、塩、砂糖、油、缶詰、マッチ、ライター、蚊取線香、石鹸などのうち、ニーズに合わせて都度内容を変更)を提供し、物資が届かず困窮していた人々の空腹を満たすことができました。
 現地入りしたばかりの頃、倒壊した建物には「助けて(Help!)」「食料がほしい(Give us food!)」といった看板が数多く掲げられ、子どもたちもこうした看板を持って食料や現金を乞うために通り過ぎる車を追いかけていました。しかし、当団体が食料を提供した後には、「アイキャンが一番初めに救援物資をくれた」、「これで2週間ほど生き延びることができる」、「食べ物が家にある安心感、私たちにはアイキャンがいるという安心感がある」といった多くの喜びの声を住民からかけていただきました。「HELP!」と書かれた看板は、「Thank you!」という看板に変わっていき、住民からは感謝の言葉や笑顔が増えていきました。以前は物乞いをしていた子どもたちも、アイキャンの車が通る度に笑顔で「Thank you, ICAN!」と叫びながら駆け寄ってくるようになりました。

【社会に向けて】

 

今回の活動は、被災地の人々の食料ニーズを満たし、命を守ることができただけでなく、地域における住民の協働を促進することにも繋がりました。当団体の限られた人員で大規模な活動を迅速に行わなければならない中、自らが被災者でもある住民が約50名も、ボランティアで物資の積み下ろしや1世帯分ずつ公平に仕分ける作業、治安対策、提供の際の番号札の準備等を担ってくれました。こうした住民ボランティアのお陰で、事業を円滑に進めることができ、災害という緊急の事態においても、住民と「ともに」活動を行うという当団体の理念に基づいた活動となりました。

 さらに、日本国内でもメディアやネットワークを活かした広報を積極的に行い、現地でいち早く、直接事業を行っている団体として、本災害に対して「何かできることをしたい」と思っている方々の温かい気持ちにお応えすることができました。被災地の人々に届ける食料が、日本の人々のそうした温かいご寄付によって生まれていることについては、現地での提供活動の際に必ず伝えており、災害で悲しみを抱える被災者の人々が「自分たちのことを想ってくれる人々がいる」と感じることができることは、彼らにとって大きな励みにもなりました。

 

【現在募集中】

マンスリーパートナー

「危機的状況」にある子どもたちの生活を改善するためには、継続的な活動がとても重要です。アイキャンでは、毎月一定の金額を寄付してくださる「マンスリーパートナー」を募集しています。マンスリーパートナーの皆様からのご寄付は、災害被災地のみならず、紛争地の子どもや路上の子ども等、その時最も必要とされている子どもたちの活動や、その活動を支える組織運営に使用され、子どもたちの将来を確実に作り上げていきます。月々1,000円(1日約33円)から開始できます。ぜひ、マンスリーパートナーになってください。

※詳細はこちら http://www.ican.or.jp/j/my_ican.html

書き損じハガキ

 アイキャンでは、書き損じハガキ等のご寄付も随時受け付けております。ハガキ1枚で、フィリピンでは例えば給食2食分やノート2冊分に相当する価値を持っています。多少の汚れや破れがあるもの、52円になる前の古いハガキでも構いません。お手持ちのものがありましたら、ぜひアイキャン日本事務局までご郵送ください。

<対象となる物>

書き損じハガキ(未投函のハガキ)

 未使用の切手

 未使用のテレフォンカード

 商品券

※書き損じハガキに関するブログはこちら http://blog.goo.ne.jp/atsumeyou

【お問合せ】

認定NPO法人 アジア日本相互交流センター・ICAN(アイキャン)

所在地 〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3丁目5番4号 矢場町パークビル9階

TEL/FAX 052-253-7299(火~土曜 12時~19時)

E-mail info@ican.or.jp (代表)

ホームページ http://www.ican.or.jp/

フェイスブック https://www.facebook.com/ICAN.NGO

(※フィリピン台風被災地等での活動を随時更新しています。ぜひご覧ください。)
 

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