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あんのん基金

令和6年7月

モザンビーク共和国ペンバ寺子屋の子ども公衆衛生及び配食活動

一般社団法人モザンビークのいのちをつなぐ会

団体名:一般社団法人モザンビークのいのちをつなぐ会

事業名:モザンビーク共和国ペンバ寺子屋の子ども公衆衛生及び配食活動

実施期間:2024年6月〜2024年12月

支援金額:20万円

 

【団体紹介】

アフリカ南東部に位置するモザンビーク共和国北部最大のスラム地区に代表自らが居住し、スラムの青年有志とともに、教育、公衆衛生、環境、農業活動等、モザンビーク人によるモザンビークのための自立創造を展開している。
モザンビーク共和国唯一の日本のNGO団体。2013年4月設立。 

 

【事業目的】

モザンビーク共和国北部、ペンバ市のスラム地区に位置する当会の教育施設スラムの学び舎・寺子屋において、子どもたち350名を対象に、配食活動と公衆衛生活動の実施により、飢え・栄養失調の改善、疾病死亡率の低減を図り、4年連続子どもたちの死亡率ゼロを達成する。 
当該地域は、日本も参入するサブサハラ最大規模の天然ガス開発を背景に、イスラム過激派の紛争が激化し、食糧難、衛生状況がさらに悪化している。

 

【事業内容】

活動1:配食活動

目的
スラムの子どもたちの15%が1日1食以下で生き延びているため、すべての子どもたちが1日2食以上食べられるようにし、飢え・栄養失調状態を改善する。
配食活動がないと、夜中にゴミを漁りにいったり、女子は売春に走る子どももいるため最重要活動となっている。

配食活動の内容
朝:パン 夜:豆シチュー(本助成活動外)

対象
ペンバ寺子屋の子どもたち(総勢約350名) 

 

活動2:公衆衛生活動

目的
手洗い習慣、歯磨き習慣、うがい習慣、洗濯習慣といったキレイ習慣を定着により、ウイルス・細菌感染症を予防する。
乳幼児死亡率18%かつテロ避難民の流入によりコレラが流行し、脆弱な衛生環境にあるナティティ地区。石鹸や歯ブラシ、歯磨き等、貧困のため衛生用品を買うことができないため、重要な活動となっている。

公衆衛生活動の内容
毎日の配食活動とセットにして、手洗い、歯磨き、うがいのキレイ習慣を実施。毎週1回以上、座学(教育活動)時に、疾病についての知識供与も行っている。
◎手洗い習慣
石鹸(200個)の配布。講師や年長者が年少者の手洗いをサポートし、手指の洗浄度合いが高い洗い方を教えている。
◎歯磨き習慣
歯ブラシ・歯磨き粉(各400個)の配布。虫歯の子が増えており、虫歯になると歯医者がいないため「抜く」しか選択肢無い。
歯磨き粉や歯ブラシは家庭で買う余裕がないため、当会の歯磨き教室で初めて歯ブラシを使う子どもが半数以上。

対象
ペンバ寺子屋の子どもたち約350名以上(直接)、その家族7000名(間接)

 

【活動成果】

活動1:配食活動 
 1日2食の摂食を確保し、飢え・栄養失調状態を改善。

活動2:公衆衛生活動
 4年連続疾病死亡率ゼロを達成。

 

【今後の課題と方向性】

<課題>
2024年12月15日にペンバを直撃したサイクロンChidoによる被害(屋根が吹き飛ぶ、倒木、水系の破壊等)からの復旧。

<方向性>
今後10年でスラム地区における経済と支援の循環できる仕組みを構築する。
◎小さな商いプロジェクト
 運送事業、店舗事業、市場の開設等を通じた自立支援を行い、スラムの人たちが必要とし、スラムの人たちが利用できる仕事を創出する。
 スラムの経済状況が改善することにより、社会支援への還元につながる理想的なコミュニティの実現を目指す。

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