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あんのん基金

令和5年7月

おすそわけによる生活困窮者のための支援事業

一般社団法人やまがた福わたし

団体名:一般社団法人やまがた福わたし
事業名:おすそわけによる生活困窮者のための支援事業
実施期間:2023年4月~2024年3月
支援金額:10万円

 

【団体紹介】

「食べることは生きること。困った時はお互い様」

一般社団法人やまがた福わたしは、ご家庭で眠っている賞味期限内の食品を「おすそわけ」いただき、それらを支援が必要な方へ橋渡しするフードバンク活動をおこなっています。

活動開始は2016年10月から、資金0円からのスタートのため知人・友人に寄付をお願いして、食品の保管は自宅台所に段ボールを重ねながら、山形市内1世帯への支援から始めました。

支援を必要とする方は、少なくなく毎月支援依頼は増え始めまたご寄付してくださる方も少しずつ増えたことでフードバンク活動の輪を広げていき2020年10月に法人にしました。ボランティアは現在14名で、玄米30kg等重量物の搬出入の作業もありますが主にお仕事をリアタイアされた70歳代の方々に活躍していただいております。

 

【事業目的】

社会が変化して、ひとり親世帯も増え隣近所との関りも希薄になくなっている状況で、食べ物が買えずに満足な食事を摂ることができずに困った時も「助けて!」を言えずに孤立する方も増えています。そこで農産物も豊かで人も温かい山形で食品のおすそわけを集め、支援を必要とする方へ無償で提供することで、食事ができ収入を得て自立した生活に戻れるようにサポートすることを目的に活動をおこなっています。

「食のお裾分け」=「食の福わたし」により食のセーフティネットを構築し、誰もが安心・安全に自立した生活ができ、また子ども達が健全に育つ地域社会づくりに寄与することを目指しています。

 

【事業内容】

山形市などイオン東北㈱様10店舗に「お福わけボックス」を設置して、お買い物ついでにご家庭で眠っている食品等をおすそわけいただいております。(2022年度実績約4.5t)

その他にも自治体、企業、団体、学校等でもフードドライブを実施していただいております。、おすそわけいただいた食品等は、支援を必要とする方々やこども食堂、福祉施設等へ無償提供しております。

 

●自立のための食料支援

連携している自立支援窓口からの依頼で、お米や野菜、食品、冷凍食品更には生活用品を1世帯1世帯家族構成やライフラインの使用可否状況に合わせて品物をカスタマイズして提供。同時に自立支援窓口から、就労や様々な制度や補助などを活用して自立へのサポートを協働でおこないました。

●お福わけプロジェクト・フードパントリー

コロナ禍や物価高騰の影響により、少しサポートが必要な世帯を対象に食料品や生活用品等を提供しました。

●ヤングケアラー・ネグレクトのこども支援

行政の担当者と協働で、個々の世帯の状況により、食品や日用品、学用品などを提供。必要なもので不足している物に関しては購入して対応をおこない支援をおこないました。

●学校などへの啓蒙・広報活動

SDGsや探求学習の中で、「貧困」や「食品ロス」についてフードバンク活動を通して知ってもらう出前授業や講演をおこないました。

 

支援を開始して間もなく多くの世帯から「トイレットペーパー」の要望が多く寄せられ、食品は買えないということは生活用品も買えないと気づき、食品のみならず生活用品も集め提供しています。

今までも介護用おむつが足りず洗って乾かして再利用しているとの相談に、介護用おむつを提供してとても喜ばれました。また寄付者も買い置きしていた大量のおむつの処分に困っている場合も多く、受け取ってもらえて良かったとの声が多く聞かれます。このように橋渡しをすることで貴重な資源を有効に活用できると共にみんながお互い助かるようにこれからも橋渡ししていこうと思います。

 

【助成金使途】

以下の活動備品購入費に充当しました。

 

●食品保管用の棚

●フードドライブ・フードパントリー用テント

 

【活動成果】

今年の食品の取扱量は約20tです。ご寄付された食品は、分類して賞味期限ごとに整理して保管するため頑丈な棚が必要でした。今回新たに棚を購入することができたことで作業効率もアップしました。

またテントを購入したことにより、初めてドライブスルー式のフードパントリーを実施しました。すぐに車に入れられるため小さいお子さんのいる世帯にはとても好評でした。その他にも拠点倉庫への搬入時に車ごとテントに入れるので品物が雨に濡れることなく搬入できとても役立っております。

現在も物価高騰の影響により支援を求める方は増えております。

フードバンク活動は、無償でいただき無償で提供する活動のため保管倉庫や運搬のためのガソリン代など多くの活動経費は、ご寄付や民間助成金に頼っております。

一人でも多くの方を支援するため、今後もご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

フードパントリーの品物 
 
フードパントリーで食品を受渡し(ボランティアと応募者)
 
 
ドライブスルー式フードパントリー準備風景(当団体ボランティアと協働先こども食堂スタッフ2名)

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