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あんのん基金

令和3年6月

重複障がい児者が安全・安心に過ごせる環境を作る

特定非営利活動法人いきもの語り

団体名:特定非営利活動法人いきもの語り

事業名:重複障がい児者が安全・安心に過ごせる環境を作る

事業期間:2021年7月~2022年7月

支援金額:40万円

 

【団体紹介】

いきもの語りは重複障がい児者が通う生活介護施設と放課後等デイサービスと運営しています。みんな身体と知的の両方に重度の障がいを持っています。医療的ケアが必要な子も沢山います。

私たちは、いきもの語りの理念「どんな重い障がいがあっても生まれ育った地域で生き生きと暮らす」のもと日々活動しています。

沢山の事を経験し楽しい毎日を過ごすこと地域の人に知っていただき知っていただくことで差別や偏見をなくしていくことを目標にしています。

 

【助成金申請理由】

小さなころから生きるための治療や訓練をしてきている子供たちです。

時には泣きながら訓練をしている姿もよく見かけます。いきもの語りでは、楽しみながら成長しようを合言葉に毎日楽しいプログラムを用意し、その中に訓練要素を盛り込み活動しています。色々なことを経験させたい、色々なことを挑戦させたい、その思いで活動している中一番大切なことは子供たちの健康です。

スタッフ皆で障がい児の身体について一から学びなおしいきもの語りがより一層安心・安全な場所になれるよう障がい児者を専門とする整形外科医の先生の研修を受けようと考えました。

 

【研修方法】

e-learningによる講座受講

毎月1回のZOOMセッション

多和田院長による訪問研修

 

【研修目的】

障がいの種類や基礎知識、障害による様々なリスクとその防止法を学び、業務に活かしていく。

二次障がいの知識とそれを防ぐために実践できる事を学び、業務に生かしていく。

障がいのある利用者一人一人に適した接し方、注意してすべき事を学び業務に生かしていく。  

       

【研修を終えて】

障がい知識やリハビリテーションについて講座でしっかりと学べ 子供たちへのかかわりの上での安心材料となった。

シーティングについては、キャスパーアプローチやABS理論など、新しい考えを知ることができて一つの考え方に捉われず、その子その子にあった環境設定をしていく大切さを改めて感じることが出来た。

靴の種類や履き方、選び方の細かい説明を聞き、装具靴を履く目的が一人一人あることをしり、靴選びの重要性が理解できた。

環境設定を行ったり、目標に関わる動作を細分化して一つ一つクリアできるような支援を行う重要性が分かった日々のかかわりの中で常に新鮮な気持ちを持って、子供たちの小さな変化に気が付けるようにしていく必要性を感じた運動面や関節可動域などがしっかり維持できるようにコツコツと訓練をしていく成長していくとともに新たな問題点が出てくることがあるため保護者との連携を密にとり今後の支援に活かす。

今回の研修は、改めて利用者の障がいに向き合い皆で話し合い理解を深めるとても良いものとなった。どんな重い障がいがあっても生まれてきてよかったと思える人生を送ることが出来るよういきもの語り一同子供たちと共に歩んでいきたいと思う。

毎日リハスタッフを中心に身体ケアに力を入れてるが、今回の研修を受けたことにより、より良い方法や今後の危険性などをしっかり知ることができ、日々のケアにいかしていけるようになった。スタッフ一人一人がとてもレベルアップできた。

 

現在は歩行可能であるが成長とともに歩けなくなる危険性があると指摘され 予防となる訓練を教えてもらう。(写真左)
側弯が今後も進行する可能性があるため、体幹の側屈、回旋が大切との事で動かし方を指導してもらう。(写真中央左)
拘縮にスタッフも保護者もずっと悩んでいた。リハスタッフを中心に拘縮予防のストレッチ方法を学ぶ。(写真中央右)
ストレッチの仕方を教わる。先生に教わったストレッチ方法だと更に伸びがよかった。(写真右)

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