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あんのん基金

平成30年7月

子どもの栄養改善1000日アプローチプロジェクト

特定非営利活動法人 シェア=国際保健協力市民の会

団体名:特定非営利活動法人 シェア=国際保健協力市民の会

事業名:子どもの栄養改善1000日アプローチプロジェクト

支援金額:30万円(2018年1月~2018年12月)

 

【団体紹介】

シェアは、健康で平和な世界を全ての人とのわかちあう(シェア)ために、草の根の立場から行動を起こした医師・看護師・学生等が中心になり、1983年に結成された国際保健NGO(民間団体)です。私たちはすべての人が心身ともに健康に暮らせる社会を目指し、“いのちを守る人を育てる”保健医療支援活動を、カンボジア、東ティモール、日本で進めています。

 

【活動内容】

1. カンボジア 予防可能な病気から子どもを守り栄養状態を改善する事業

2. 東ティモール 初等教育過程における保健教育推進プロジェクト

3. 日本 在日外国人の健康支援プロジェクト

 

【支援事業について】

カンボジアの子どもの栄養状態は、近隣のアジア諸国と比べても悪いのが現状です。シェアは2017年8月から、このカンボジア国内でもとくに子どもの栄養状態が悪いプレアビヒア州において、「子どもの栄養改善1000日アプローチプロジェクト」を開始しました。事業地であるプレアビヒア州は、カンボジア北部タイ国境沿いに位置するへき地であり、慢性的な栄養不良状態にある子どもの割合が4割を超え、栄養改善のプロジェクトに対するニーズが非常に高い地域です。本プロジェクトでは、コミュニティの連携を通じた子どもの健康増進活動定着(乳幼児健康診断、離乳食教室、保健教育、低体重児のフォローアップ)により、地域の人々の手によって、対象地域の2歳未満児の栄養状態が改善することを目標としています。

 

【社会へ向けて】

子どもの栄養改善には、胎児期から2歳の誕生日までの1000日間が最も重要と言われ、この時期の栄養状態は子どもの将来の健康状態だけでなく、学童期の学習や成人になってからの経済状況にも影響を与えます。2歳未満児の栄養改善は、その子どもがより良く生きるということだけでなく、コミュニティ全体の健康をまもる上で、とても重要なことなのです。シェアは、2008年から2017年にプレイベン州で実施したプロジェクトで、対象地域の栄養不良児を10%削減するという成果を上げることができました。前プロジェクトで得た知見を活かし、より子どもの栄養状態が悪い地域において、子どもの栄養課題の克服を目的とした仕組みづくり、そして人づくりに取り組んでいきます。

 

写真1.子どもの体重を計る保健センタースタッフ

 

写真2.状把握のための調査の様子

 

写真3.離乳食教室で作ったものを子どもに食べさせるお母さん

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