平成28年11月10日
バム湖周辺地域湖岸植林プロジェクト(生活林造成に取り組む地域住 民への支援プロジェクト)
団体名:特定非営利活動団体 緑のサヘル
民への支援プロジェクト)
支援金額:10万円(2016年10月)
【団体紹介】
アフリカ・サヘル地域において進行している砂漠化(地力の低下)により、生活上の困難に直面している現地住民を支援し、現在の生活の改善を図ると共に、これから先も生活を続けていくことのできる条件を整えることを目的としています。
【活動内容】
「環境問題とは、生活問題である」との認識に基づき、環境活動を生活支援の一側面として捉え、「生活保障」と「環境保全」の分野での活動を行なっています。生活保障分野は、「食、水、収入、労力」等の日常的に直面している問題を対象にし、「現在の生活」の改善に取り組んでいます。環境保全分野は、「土地、森林」等の生活の場で発生している問題を対象にし、「これから先の生活」を可能にするための取り組みを行なっています。
【支援事業について】
当団体は、ブルキナファソ中央北部州バム県において、6村で植林活動を行なっています。地域の中央にあるバム湖の周辺地は、在来穀物の栽培には適していないため、未利用地となっています。この未利用地にユーカリを植林し、生活林の造成を進めています。
ユーカリはまっすぐに成長するため用材としての利用価値があり、かつ伐採後にも脇芽が活発に伸びるため複数年にわたって用材として伐採することが出来ます。しかし、伐採できるまでには、5年にわたって水やりや除草等の管理作業が必要となります。
本プロジェクトでは、6村20名の住民に対して、ユーカリ苗木の配布と必要に応じて管理用具の供与を行なうと共に、毎月の作業に対する奨励金を用意し、住民の取り組みを支援しています。
【社会へ向けて】
本プロジェクトは、地域の住民が生活上の問題と考えていることを起点とし、対策として希望する取り組みを後押しすることにより、自分たちで問題の軽減を図ることが出来ると実感してもらうことを意図しています。同時に、周囲に対するアピールを企図しています。
既に用材販売を始めている植栽実施者が出現しており、同じ村で植林を考えている人たちの刺激になっています。現在、植林に取り組んでいる方々への支援を継続することが、地域的拡大の後押しになると考えています。