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あんのん基金

平成28年8月10日

シリア難民緊急支援

特定非営利活動法人 国連UNHCR協会

【団体名】 特定非営利活動法人 国連UNHCR協会

【事業名】 シリア難民緊急支援

【支援金額】 20万円 (2016年7月)

 

【団体紹介】 UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民・避難民を国際的に保護・支援し、難民問題の解決に対して働きかけています。1954年と1981年にノーベル平和賞を受賞。スイス・ジュネーブに本部を置き、約125か国で援助活動を行っています。この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う公式支援窓口が、国連UNHCR協会です。

 

【活動内容】

(1) 世界の難民問題に関する知識の普及と啓発

(2) 国連難民高等弁務官事務所

および援助関係者による難民への援助活動に対する協力と支援

(3) 本会の支援者および寄付者の募集ならびに各種サービスの提供

 

【支援事業について】 シリア難民緊急支援

 

シリア難民緊急支援

 © UNHCR/Jordi Matas

レバノンでは100万人以上のシリア難民が避難生活を送っている。

 

© UNHCR/Jordi Matas

 

各家族に配布される援助物資。ヨルダンに2012年に設営されたザータリ難民キャンプにはシリア難民約8万人が暮らしている。

2011年3月に始まったシリア国内の紛争は6年目に入り、、2015年4月後半時点で、480万人を超えています。シリア難民の8割が女性と子どもたちです。隣接するトルコ、レバノン、ヨルダン、イラク、エジプトが、逃れてくるシリア難民を受け入れ、UNHCRは受け入れ国政府や国連機関、NGOなどと連携しながらシリア難民の支援にあたっていますが、2015年に集まった活動資金は予算の6割程度であり、長引く避難生活に希望を失い、地中海を渡る危険を冒して欧州を目指す人々が急増しました。

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、シェルターや医療などの命にかかわる援助だけでなく、避難してきたシリア人家族を支えるために、下記のような活動を続けています。

【難民キャンプ内外での緊急支援】

・難民の登録作業

・特に弱い立場にある人たちを把握するためのスクリーニング実施

・緊急支援パッケージの支給(毛布、調理器具、ビニールシート、水汲み容器、マットレス等)

【中長期支援】

・保健医療サービスの提供

・職業訓練などの自立支援

・特に都市部で避難生活を送る弱者への現金の給付支援

・冬季(11~2月の4か月間)を乗り切るための特別給付支援

・受け入れ地域の負担軽減と地元の人々との共生促進

・難民キャンプの維持、環境整備

・難民の子どもたちへの教育支援

・精神的なケアカウンセリングの提供

・子どもたちのための遊び場の設置

・第三国への定住促進

※シリア難民に関する最新データは、下記サイトをご参照ください。

http://data.unhcr.org/syrianrefugees/regional.php

 

【社会に向けて】

今や、世界中の出来事が瞬時に報道され、世界各地で紛争の犠牲となっている難民や国内避難民の状況が日本にも続々と伝えられます。グローバル社会のなかで情報やモノが国境を越えて行き交い、地球上のある国での出来事がほかの国にもすぐに影響を与えています。

シリアや周辺地域での紛争は収まらず、戦火を逃れた人々が欧州へと押し寄せる光景は、日本にも伝えられるようになりました。日本人の拘束や殺害という悲惨な事件が実際に起き、その影響は確実に日本にも及んでいます。

自然災害と人的災害という違いにかかわらず、過酷な環境に置かれてしまった人を支えたいという人々の思いやりの心と支援の力は、国境を越えて拡がっています。日本国内での助け合いの心を、困難な日々を生きているシリア難民にも広げることは、私たちの世界を守ることにもつながるのではないでしょうか。

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