平成27年10月9日
福島県の子どもたちに低線量地域の自然を活かした安全保育環境提供事業
団体名:特定非営利活動法人 移動保育プロジェクト
福島県の子どもたちに低線量地域の自然を活かした安全保育環境提供事業
支援金額:20万円(平成27年10月)
【団体紹介】
福島県に住む未就学児を対象とし、低線量地域へ移動し自然体験を通して視覚・聴覚・体感覚・臭覚を中心とした感性を育て、心身ともに成長を促進することをねらいとする。移動先へは親を同伴しないため、子どもたちの自立心や参加する未就学児同士の協調性と自尊感情を育み、普段とは違った保育環境の提供を行う。
【活動内容】
福島県内でも放射線量が高い地域の子どもたち(未就学児)を、バスで放射線量の低い地域へ移動させて一日保育を実施しております。そのことで子どもの放射線被曝とストレス、親の不安を軽減しようと取り組んでいます。また自然体験や地域との交流体験は子どもたちへ大きな成長の機会を与えることに着目し、現在は「子どもたちが体験を通して自分や他人の良さに気付き成長する」ことを目的として活動を継続しております。
【支援事業について】
福島県においては、東日本大震災以降、小さな子どもたちを抱える子育て世代を中心に、健康不安を理由として県外へ避難ならびに移住をし、生産年齢人口と将来を担う年少人口が減少いたしました。また、現在住んでいる子どもたちについては、移住できなかった経緯もあり、成長著しい未就学児の体力や知力、精神力の低下やストレスの影響についても心配されている現状となっております。以上の点から、福島県に住む小さな子どもたちが元気いっぱいに外を駆け回ることができる子育て環境ならびに保育環境を継続提供することが必要と考えております。
【社会へ向けて】
小さな子どもたちを自然豊かな過疎地へ移動させ、日帰り自然体験保育を実施していますが、市街地では体験できない“自然”に触れるだけでなく、過疎地の高齢者に昔遊びや農作業等で保育に関わっていただき交流を活性化させ、子供の成長を地域間、世代間で見守る社会モデルに取組みたいと考えております。