平成24年12月10日
「福島がいちばん」クッキー!!
団体名:特定非営利活動法人「日本イラク医療支援ネットワーク」(JIM-NET)
事業名:公正なバランスを模索する「福島がいちばん」クッキープロジェクト
支援金額:25万円(平成24年12月)
【団体紹介】:特定非営利活動法人「日本イラク医療支援ネットワーク」(JIM-NET)
特定非営利活動法人「日本イラク医療支援ネットワーク」(JIM-NET)は、2004年から活動を始め、戦争の影響によってがんや白血病などにかかるイラクの人々が、医療を受けることができ、命が助かることを目指し活動しています。その中でわたしたちは、①効率よく、②専門性をもち、③継続的に支援を行うとともに、平和で安心できる社会作りに尽力したいと考えています。
また、国内外を問わず放射能汚染から人々を保護するために必要な活動を行い、現在は福島県にて、子どもたちを放射能から守る活動を行っています。また混乱状態が続くシリアにて、困難な立場に立たされている人たちにも支援を広げています。
【活動内容】
イラクにおける小児ガン(主に白血病)医療支援
①専門性の強化⇒常に正しい援助を行う。
②効率性の向上⇒ダブリがない、過不足のない支援を行う。
③継続性を持たせる⇒イラクの人々が自分たちできちんとした治療が出来るようになるまで支援を行う。
関連団体が既に行っている支援の効率化、専門性を高めるための情報提供、交換を行う。
①援助実績と計画の共有化(実績の報告、役割分担)
②イラクとの調整 病院からのニーズ把握、共有化 イラク関係省庁、国際機関との調整(ビザ、NGO登録、免税措置など)
③イラク-日本の医師間での交流、情報交換
関連団体との合同プロジェクト
①医療の状況調査を行い援助指針をまとめる。
②合同キャンペーンなどを行い資金調達など積極的に行う。
福島支援
・子どもたちを放射能から守る活動(食品放射能測定所の支援、子どもたちの移動保育支援など)
【支援事業について】:公正なバランスを模索する「福島がいちばん」クッキープロジェクト
福島県いわき市にある障がい者授産施設「いわき学園」で、カカオ・クッキーの製造を進めています。ベラルーシのベルラド放射能安全研究所によると、カカオが、ポリフェノールとミネラルを豊富に含むために、体内に取り込まれたセシウムを排出する効果があるそうです。
カカオ豆はインドネシア・パプア州の農民たちから公正な値段で買い付けたフェア・トレードの原料を使います。福島在住の料理研究家の境野米子さんを講師に迎え、福島の子どもたちと一緒にレシピを考えています。現在「いわき学園」の方でも、試作品をいくつか作ってもらい、最終的な調整をしています。今年から生産体制に入る予定です。
「いわき学園」のスタッフからは、「かわいそうだから、という支援ではなく、このクッキーが、福島の復興の象徴になるように貢献したい」との言葉をいただいています。
健康でおいしいクッキーを県内の保育園や子ども支援団体を通じて配布していくことで、子どもたちの健康を守り、彼らが障がいを持つ人々や世界とのつながり・「共生」を自ら実感していけることを目指します。
今後、太陽光発電を導入し、自然エネルギーによる製造を目指し、化石燃料に頼らない新たな社会を作る取り組みとしていきたいと思います。さらに放射能が基準値より低い福島産の農作物を使った製菓などを県外で紹介・販売し、現在の福島における、勇気と元気のある取り組みを発信していきたいと考えています。
【社会へ向けて】
震災そして放射能禍の中に生きる福島の子どもたちの成長を考える時、確かに健康を守ることは第一のものですが、同時に彼ら子どもたちの生きて行く世界が閉ざされたものとならないよう心掛けていかなければなりません。
「いわき学園」は地元で35年、地道に長年活動を続けてきた社会福祉法人育成会の授産施設です。「いわき学園」では、障がいを持つ人々が日々誠実に食品を加工生産しています。
日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)ではオルタナティヴ・トレード・ジャパンを通じて入手したフェアトレード(公正な貿易)のカカオ豆を提供し、福島在住の料理研究家とおいしくて健康にいいクッキーのレシピ開発・製造を支援していきます。
クッキーを食べる子どもたちが、障がいを持つ人々や遠い国の農家さんとのつながりを実感し、公正な社会を作る力を感じとって育っていってほしい。また「いわき学園」の支援を通じて、県内外に不屈かつ創造的な取り組みを広く知ってもらい、福島に生きる皆さんを元気づけていきたいと思います。
また、日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)では、「バレンタインは、「あしたのチョコ」で国際協力!」として、バレンタインデーの時期に国際協力・福島支援のチョコレートを販売しています。単価500円のチョコのうち230円が戦禍などに起因したがんや白血病などにかかったイラクの子どもたちへの医療支援として、60円がシリア難民支援に、そして50円は福島の支援に充てられます。こちらをご覧いただき、是非、ご用命ください。